おたふく風邪はうつるとどうなる?症状や原因とは?

子どもに多い感染症「おたふく風邪(流行性耳下腺炎)」とは

おたふく風邪は、正式には流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)と呼ばれるウイルス感染症で、耳の下にある唾液腺(耳下腺)が腫れるのが特徴です。主に子どもに多くみられる感染症ですが、大人でも感染することがあります。
原因はムンプスウイルスで、感染すると片側または両側の耳の下が腫れ、痛みを伴うことがあります。発熱やだるさ、食事の際の痛みなどがみられることもあり、特に酸っぱいものを食べたときに痛みを感じることが特徴です。
症状は通常、数日から1週間ほどで改善することが多いですが、まれに髄膜炎や難聴、精巣炎などの合併症を引き起こすことがあります。特に思春期以降に感染した場合は症状が強く出ることがあるため注意が必要です。
多くの子どもでは比較的軽症で経過しますが、症状の変化や全身状態をよく観察し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。

おたふく風邪はどうやって感染する?うつる期間も解説

おたふく風邪は、主に飛沫感染と接触感染によって広がります。
飛沫感染は、感染した人の咳やくしゃみ、会話によって飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染する経路です。保育園や幼稚園、学校などの集団生活の中で広がりやすいとされています。
接触感染は、ウイルスが付着した手や物を介して感染する経路です。ドアノブやおもちゃ、タオルなどを介して感染が広がることがあります。
おたふく風邪の潜伏期間は2〜3週間(12〜25日程度)とされています。感染してから症状が現れるまで時間があるため、感染に気づかないまま周囲に広がることもあります。
また、おたふく風邪は耳下腺が腫れる数日前から感染力があるとされており、腫れが出てからも数日間は感染力が続きます。一般的には、耳下腺の腫れが出てから5日程度は周囲への感染に注意が必要とされています。

おたふく風邪の治療と自宅でのケア

おたふく風邪には、現在のところウイルスを直接治す特効薬はなく、治療は対症療法が中心となります。
発熱がある場合には解熱薬を使用することがあります。また、痛みが強い場合には鎮痛薬が処方されることもあります。多くの場合、安静にして十分な水分と栄養をとることで自然に回復していきます。

自宅でのケアとしては、次のような点が重要です。

唾液腺が腫れているときは、酸味のある食べ物で痛みが強くなることがあります。そのため、やわらかく刺激の少ない食事を選ぶことが大切です。
また、腫れている部分を冷やすことで痛みがやわらぐこともあります。タオルで包んだ保冷剤などを短時間当てるとよいでしょう。

次のような症状がみられる場合には、医療機関を受診することが望ましいです。

 

これらは合併症の可能性があるため、早めの対応が重要です。

保育園・学校はいつから?おたふく風邪の登園・登校の目安

保育園・学校はいつから?おたふく風邪の登園・登校の目安

おたふく風邪は学校保健安全法において出席停止の対象となる感染症です。 登園・登校の目安は、耳下腺の腫れが出てから5日が経過し、かつ全身状態が良好であることとされています。腫れが残っていても、全身状態が安定していれば登園・登校が可能と判断される場合もあります。
ただし、発熱や強い痛みがある場合には無理をせず、十分に回復してから日常生活に戻ることが大切です。体力が低下している状態で集団生活に戻ると、回復が遅れることもあります。
また、保育園や学校によっては登園許可証などが必要になる場合があります。事前に施設のルールを確認しておくと安心です。

おたふく風邪はワクチンで予防できる感染症

 

おたふく風邪は、ワクチン接種によって予防できる感染症です。現在、日本ではおたふく風邪ワクチンは任意接種となっていますが、重症化や合併症のリスクを減らすためにも接種が推奨されています。
ワクチンを接種することで、おたふく風邪の発症を防ぐ効果が期待できるだけでなく、万が一感染した場合でも症状が軽く済むことが多いとされています。

 

おたふく風邪のよくある質問

おたふく風邪の初期症状はどのようなものですか?

おたふく風邪の初期症状としては、発熱やだるさ、食欲低下など、風邪に似た症状がみられることがあります。その後、耳の下(耳下腺)が腫れはじめ、痛みを伴うことが多いとされています。腫れは片側だけのこともあれば、両側に広がることもあります。また、口を開けたり食事をしたりすると痛みが強くなることがあり、特に酸っぱいものを食べた際に痛みを感じやすいのが特徴です。症状の出方には個人差がありますが、腫れがはっきりしてくることで気づくケースも少なくありません。

おたふく風邪の腫れはどれくらい続きますか?

耳の下の腫れは、一般的に3〜5日程度でピークを迎え、その後徐々に改善していくことが多いとされています。完全に腫れが引くまでには1週間ほどかかることもあります。腫れが強い間は痛みを伴うことが多く、食事や会話がつらく感じることもありますが、症状は時間とともに軽くなっていくことが一般的です。ただし、腫れが長引く場合や痛みが強い場合には、医療機関での診察を受けることが望ましいです。

おたふく風邪は兄弟や家族にうつりますか?

おたふく風邪は感染力があるため、家庭内でうつることがあります。特に発症前から感染力があるため、気づかないうちに家族へ広がることもあります。飛沫感染や接触感染によって広がるため、同じ空間で生活していると感染リスクが高くなります。家庭内では手洗いを徹底することや、タオルの共用を避けることが感染予防につながります。感染歴やワクチン接種の有無によっても感染のしやすさが異なります。

おたふく風邪のとき、お風呂に入っても大丈夫ですか?

体調が比較的安定しており、高熱や強い倦怠感がなければ短時間の入浴は可能とされています。ただし、発熱が高い場合やぐったりしている場合には無理をせず、体を休めることが大切です。入浴する際には長時間にならないようにし、体に負担をかけないように注意します。また、腫れている部分を強く刺激しないようにすることも重要です。入浴後は水分補給を行い、体調の変化を確認するようにしてください。

おたふく風邪は何日くらいで治りますか?

おたふく風邪は、一般的に1週間から10日程度で症状が落ち着くことが多いとされています。発熱や腫れは数日で改善していきますが、完全に体調が戻るまでには少し時間がかかることもあります。症状が軽くなっても無理をせず、しっかりと休養をとることが回復を早めるポイントです。体調が安定してから日常生活に戻ることが大切です。

おたふく風邪は大人でもかかりますか?

おたふく風邪は子どもに多い感染症ですが、大人でも感染することがあります。子どもの頃に感染していない場合やワクチンを接種していない場合には、大人になってから発症することもあります。大人が感染すると症状が重くなることがあり、高熱や強い痛み、合併症のリスクが高くなることもあります。そのため、感染歴がない場合にはワクチン接種が検討されることもあります。

おたふく風邪に一度かかるともう感染しませんか?

おたふく風邪は、一度感染すると基本的には免疫がつき、再感染は少ないとされています。ただし、まれに再感染が起こることもあり、完全に感染しないとは言い切れません。また、ワクチンによる免疫も時間とともに低下することがあるため、流行時には注意が必要です。日頃から感染対策を意識することが大切です。

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