子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎の症状は?

子どもが「喉が痛い」「食べると痛い」「声がかれる」といった症状を訴える場合、扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎などの炎症が起こっていることがあります。これらは喉の粘膜に炎症が生じる疾患で、小児では比較的よくみられる病気の一つです。
喉の奥には、扁桃(へんとう)と呼ばれる免疫組織があり、細菌やウイルスから体を守る働きをしています。しかし、ウイルスや細菌が侵入すると、この部分に炎症が起こり、痛みや発熱などの症状が現れることがあります。
子どもの場合は、風邪の一症状として咽頭炎が起こることも多く、症状は数日で改善することが一般的です。ただし、高熱や強い喉の痛みが続く場合には、細菌感染や別の疾患が関係している可能性もあるため注意が必要です。

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎の症状は?

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎では、次のような症状が主にみられることがあります。

特に扁桃炎では、喉の奥にある扁桃が赤く腫れ、白い膿のようなものが付着することがあります。また、細菌感染の場合には38〜40℃の高熱が出ることもあります。 咽頭炎では喉の奥(咽頭)に炎症が起こり、喉の痛みや咳がみられます。風邪の一部として発症することが多く、鼻水や咳を伴うことがあります。 喉頭炎では声帯のある喉頭に炎症が起こり、声がかれる、犬が吠えるような咳(クループ様咳嗽)などの症状が現れることがあります。乳幼児では呼吸が苦しそうになることもあるため注意が必要です。

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎の原因と感染経路

これらの疾患の原因の多くはウイルス感染です。代表的なウイルスには次のようなものがあります。

これらのウイルスは、主に飛沫感染や接触感染によって広がります。咳やくしゃみなどで飛び散ったウイルスを吸い込んだり、手についたウイルスが口や鼻から体内に入ることで感染します。 また、扁桃炎の中には細菌感染によるものもあり、特にA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)が原因となることがあります。溶連菌感染では、強い喉の痛みや高熱、扁桃の腫れ、発疹などがみられることがあります。 子どもは保育園や学校などで集団生活を送るため、これらの感染症が広がりやすい環境にあります。

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎の検査と診断法

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎の検査と診断法医療機関では、まず問診や視診によって喉の状態を確認します。喉の赤みや扁桃の腫れ、膿の付着などを観察することで、炎症の程度を評価します。 必要に応じて次のような検査を行うことがあります。

 

 

迅速抗原検査

溶連菌感染が疑われる場合に行われる検査です。喉の粘膜を綿棒でぬぐい、数分で結果が分かることが多いです。

血液検査

炎症の程度や細菌感染の可能性を確認するために行われることがあります。

喉頭の観察

声がかれる症状が強い場合には、喉頭の状態を確認することがあります。これらの検査結果と症状を総合的に判断し、診断が行われます。

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎の治療

治療は原因によって異なります。

ウイルス感染の場合

多くの場合はウイルス感染のため、安静と対症療法が中心となります。発熱や痛みを和らげるために解熱鎮痛薬が使用されることがあります。 また、水分を十分にとり、喉を刺激しない食事を心がけることも大切です。

細菌感染の場合

溶連菌感染が疑われる場合に行われる検査です。喉の粘膜を綿棒でぬぐい、数分で結果が分かることが多いです。

呼吸症状がある場合

溶連菌感染が疑われる場合に行われる検査です。喉の粘膜を綿棒でぬぐい、数分で結果が分かることが多いです。

 

症状が強い場合や高熱が続く場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎を予防するために

感染症を予防するためには、日常生活での感染対策も重要です。

 

これらの対策は、風邪や喉の感染症の予防にもつながります。

子どもの扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎のよくある質問

子どもが喉の痛みを訴えたら受診すべきですか?

喉の痛みは、風邪などのウイルス感染によって一時的に起こることが多く、軽い症状であれば自宅で様子を見ることも可能です。十分な休養と水分補給を行い、刺激の少ない食事をとることで数日以内に改善することも少なくありません。 しかし、38℃以上の高熱が続く場合や、喉の痛みが強く食事や水分がほとんどとれない場合、ぐったりして元気がない場合には注意が必要です。また、呼吸が苦しそう、声が出にくい、よだれが多いなどの症状がみられる場合には早めに医療機関を受診することが望ましいです。これらの症状は細菌感染や喉頭炎などが関係している可能性もあるため、適切な診断と治療を受けることが大切です。

扁桃炎はうつりますか?

扁桃炎の多くはウイルスや細菌感染によって起こるため、周囲の人に感染する可能性があります。感染経路としては、咳やくしゃみによる飛沫感染、ウイルスが付着した手や物を介した接触感染が主なものです。 特に保育園や学校などの集団生活では感染が広がりやすく、同じ家庭内でも兄弟姉妹にうつることがあります。感染予防のためには、手洗いやうがいをこまめに行うこと、咳やくしゃみをするときには口や鼻を覆う咳エチケットを守ることが重要です。また、タオルやコップの共用を避けることも感染拡大を防ぐために有効とされています。

扁桃炎になると扁桃を取る手術が必要ですか?

ウイルス性胃腸炎などの場合、多くは自然に改善します。ただし症状が長引く場合には原因の確認が必要です。

扁桃炎になると扁桃を取る手術が必要ですか?

多くの場合、扁桃炎は薬物療法や安静によって改善するため、すぐに手術が必要になることはありません。ウイルス感染による扁桃炎であれば自然に改善することも多く、細菌感染の場合でも抗菌薬による治療で症状が落ち着くことが一般的です。 ただし、扁桃炎を年に何度も繰り返す場合や、炎症が強く呼吸や飲み込みに影響が出る場合には、扁桃摘出手術が検討されることがあります。また、扁桃の腫れによって睡眠中のいびきや無呼吸がみられる場合にも手術が選択されることがあります。手術の必要性は症状の頻度や重症度を総合的に判断して決められるため、気になる場合には医師に相談することが大切です。

子どもの声がかれるのは危険ですか?

子どもの声がかれる原因としては、喉頭炎などによる声帯の炎症が考えられます。風邪のウイルス感染によって声帯が腫れることで声が出しにくくなったり、かすれた声になることがあります。 多くの場合は数日から1週間ほどで改善することが多く、安静や十分な水分補給によって症状が軽くなることがあります。しかし、声のかすれとともに犬が吠えるような咳が出る場合や、呼吸が苦しそうな様子がみられる場合には注意が必要です。特に乳幼児では喉頭炎によって気道が狭くなることがあるため、呼吸が速い、胸がへこむような呼吸をしているなどの症状がある場合には早めに医療機関を受診することが大切です。

扁桃炎はどのくらいで治りますか?

扁桃炎の回復までの期間は原因によって異なります。ウイルス感染による扁桃炎の場合には、3〜5日ほどで症状が改善することが多く、発熱や喉の痛みも徐々に軽くなっていきます。十分な休養と水分補給を行うことで、体の免疫機能が働き自然に回復することが一般的です。 一方で、溶連菌などの細菌感染による扁桃炎では、抗菌薬による治療が必要になります。抗菌薬を開始すると、1〜2日ほどで発熱や喉の痛みが軽くなることが多いですが、再発や合併症を防ぐために処方された薬は最後まで服用することが重要です。症状が長く続く場合や改善がみられない場合には、再度医療機関で相談することが望ましいです。

喉が痛いときはどんな食事がよいですか?

喉の痛みがあるときには、喉への刺激が少なく飲み込みやすい食事を選ぶことが大切です。やわらかく消化のよい食事として、おかゆ、うどん、スープ、豆腐、ゼリー、ヨーグルトなどが食べやすいことがあります。 一方で、熱すぎる食べ物や香辛料の強い料理、酸味の強い食品などは喉を刺激して痛みを強めることがあるため注意が必要です。また、十分な水分補給も重要で、水やお茶、スープなどをこまめにとることで喉の乾燥を防ぐことができます。子どもが食べにくそうにしている場合には、無理に固い食事をとらせる必要はなく、食べられるものを少しずつ摂取することが大切です。

子どもが喉の痛みで食べられないときはどうすればよいですか?

喉の痛みが強いと、食事をとることが難しくなることがあります。そのような場合には無理に固形の食事をとらせる必要はなく、まずは水分補給を優先することが大切です。水や経口補水液、スープなどを少量ずつこまめにとることで脱水を防ぐことができます。 また、ゼリーやプリン、ヨーグルトなどの冷たくやわらかい食品は比較的飲み込みやすく、喉の痛みがあるときでも食べられることがあります。ただし、水分がほとんどとれない場合や、ぐったりしている場合、尿量が少ない場合には脱水の可能性があるため注意が必要です。そのような症状がみられる場合には、早めに医療機関を受診することが望ましいです。

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