水疱瘡(みずぼうそう)

水疱瘡(みずぼうそう)とは(子どもに多い感染症)

水疱瘡(みずぼうそう)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる感染症で、主に子どもに多くみられる病気です。正式には「水痘(すいとう)」と呼ばれ、全身に赤い発疹や水ぶくれが現れるのが特徴です。 水疱瘡は非常に感染力が強く、保育園や幼稚園、学校などの集団生活の中で広がることがあります。多くの場合、子どもが初めて感染すると水疱瘡として発症します。 症状としては、まず軽い発熱やだるさなどの風邪のような症状がみられることがあります。 その後、体や顔、頭皮などに赤い発疹が現れ、水ぶくれ(水疱)へと変化していきます。発疹はかゆみを伴うことが多く、数日かけてかさぶたになり、徐々に治っていきます。 発疹は一度にすべて出るのではなく、赤い発疹・水ぶくれ・かさぶたが混在する状態になるのが特徴です。通常は1週間ほどで症状が落ち着きますが、かさぶたがすべて取れるまでにはもう少し時間がかかることがあります。 多くの子どもでは比較的軽症で経過しますが、まれに肺炎や皮膚の細菌感染などの合併症を起こすこともあるため、症状の変化をよく観察することが大切です。

みずぼうそうはどうやって感染する?うつる期間も解説

水疱瘡は非常に感染力の強いウイルス感染症で、主に空気感染、飛沫感染、接触感染によって広がります。 空気感染は、感染した人の咳やくしゃみなどによって空気中に広がったウイルスを吸い込むことで感染する経路です。水疱瘡は空気感染を起こす数少ない感染症の一つとされており、同じ空間にいるだけでも感染することがあります。 飛沫感染は、咳やくしゃみによって飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染する経路です。また、皮膚の水ぶくれの中にはウイルスが含まれているため、水ぶくれの内容物に触れることで感染する接触感染も起こります。 水疱瘡の潜伏期間はおよそ10日〜21日程度とされています。感染してから症状が現れるまでに2週間ほどかかることが多く、この期間は症状がないため感染に気づかないこともあります。 また、水疱瘡は発疹が出る1〜2日前から感染力があるとされています。感染力が続くのは、すべての発疹がかさぶたになるまでの期間です。そのため、水ぶくれが残っている間は周囲への感染を防ぐために注意が必要になります。

 

水疱瘡の治療と自宅でのケア(かゆみ対策など)

水疱瘡の治療では、症状を和らげるための治療と、必要に応じてウイルスの増殖を抑える薬を使用することがあります。 早い段階で診断された場合には、**抗ウイルス薬(アシクロビルなど)**が処方されることがあります。これらの薬はウイルスの増殖を抑える働きがあり、発疹の数や発熱期間を軽減する効果が期待されます。 また、発疹のかゆみを和らげるために、かゆみ止めの飲み薬や外用薬が処方されることもあります。かゆみが強いと掻き壊してしまい、皮膚に傷が残ることや細菌感染を起こすことがあるため注意が必要です。 家庭でのケアとしては、次のような点を意識することが大切です。

  • 爪を短く切り、掻き壊しを防ぐ
  • 皮膚を清潔に保つ
  • 十分な休養をとる
  • 水分をしっかりとる

発疹が多いときにはかゆみが強くなることがありますが、できるだけ掻かないようにすることが大切です。また、高熱が続く場合やぐったりして元気がない場合には、医療機関での診察を受けるようにしてください。

保育園・学校はいつから?水疱瘡の登園・登校の目安

水疱瘡は学校保健安全法で出席停止の対象となる感染症に指定されています。そのため、症状がある間は保育園や学校を休む必要があります。 登園・登校の目安は、すべての発疹がかさぶたになった状態です。水ぶくれが残っている状態では感染力があるため、周囲に感染が広がる可能性があります。 発疹は数日かけて水ぶくれからかさぶたへと変化していくため、完全にかさぶたになるまでには1週間ほどかかることが一般的です。症状が落ち着いたあとも、発疹の状態を確認してから登園・登校することが大切です。 また、施設によっては登園許可証などの提出が必要になる場合もあります。具体的な対応は、通っている保育園や学校のルールを確認するようにしてください。

水疱瘡はワクチンで予防できる感染症

水疱瘡は、予防接種によって発症を予防できる感染症です。現在、日本では水痘ワクチンが定期接種として導入されており、乳幼児は2回接種することが推奨されています。 ワクチンを接種することで、水疱瘡の発症を防ぐ効果が期待できます。また、万が一感染した場合でも、症状が軽く済むことが多いとされています。 水痘ワクチンの定期接種は一般的に次の時期に行われます。

1回目

1歳〜1歳3か月頃

2回目

1回目接種から6か月以上あけて接種

皮膚を清潔に保ちながらも、過度な洗浄や摩擦を避けることが、湿疹の予防につながります。

 

水疱瘡(みずぼうそう)のよくある質問

水疱瘡の初期症状はどのようなものですか?

水疱瘡の初期症状としては、軽い発熱やだるさなどの風邪のような症状がみられることがあります。その後、顔やお腹、背中などに赤い発疹が現れ、次第に水ぶくれ(水疱)へと変化していきます。発疹は強いかゆみを伴うことが多く、数日かけてかさぶたへと変わっていきます。水疱瘡では、赤い発疹、水ぶくれ、かさぶたが同時にみられる状態になることが特徴とされています。発疹は体だけでなく、頭皮や口の中などにできることもあります。

水疱瘡の潜伏期間はどれくらいですか?

水疱瘡の潜伏期間は、一般的に10日〜21日程度とされています。多くの場合、感染してから2週間前後で症状が現れます。潜伏期間中は特に症状がないことが多いため、感染していることに気づかないまま生活していることもあります。保育園や学校などで水疱瘡の患者が出た場合、周囲の子どもはその後2〜3週間ほどの間に発症することがあるため注意が必要です。

水疱瘡は何日くらいで治りますか?

水疱瘡の症状は、一般的に1週間程度で落ち着くことが多いとされています。発疹は赤い発疹から水ぶくれになり、その後かさぶたへと変化していきます。すべての発疹がかさぶたになるまでにはおよそ5〜7日ほどかかることが多いです。かさぶたになると感染力はほぼなくなりますが、皮膚の跡が完全に消えるまでにはもう少し時間がかかることがあります。

水疱瘡は兄弟や家族にうつりますか?

水疱瘡は非常に感染力の強い感染症であり、家庭内でも感染が広がることがあります。感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染とされており、同じ空間にいるだけでも感染することがあります。また、水ぶくれの中の液体にもウイルスが含まれているため、発疹に触れることで感染することもあります。家庭内で感染者がいる場合には、手洗いを徹底することやタオルの共用を避けることなどの対策が大切です。

水疱瘡のとき、お風呂に入っても大丈夫ですか?

水疱瘡のときでも、体調が比較的安定していれば短時間の入浴は可能とされています。むしろ皮膚を清潔に保つことは、皮膚の細菌感染を防ぐためにも大切です。ただし発熱が高い場合やぐったりしている場合には無理に入浴する必要はありません。また、発疹を強くこすらないようにし、入浴後はやさしく体を拭くようにすることが大切です。

水疱瘡の跡は残りますか?

水疱瘡の発疹は、かさぶたが自然に取れることで徐々に治っていきます。通常は大きな跡が残ることは少ないですが、発疹を強く掻いてしまうと皮膚に傷が残ることがあります。そのため、かゆみが強い場合には医療機関でかゆみ止めの薬を処方してもらうことがあります。また、爪を短く切るなどして掻き壊しを防ぐことも重要です。

水疱瘡は大人でもかかりますか?

水疱瘡は子どもに多い感染症ですが、大人でも感染することがあります。子どもの頃に感染していない場合やワクチンを接種していない場合には、大人になってから発症することもあります。大人が水疱瘡にかかると、子どもより症状が重くなることがあるとされており、高熱や肺炎などの合併症が起こることもあります。そのため、感染歴がない場合にはワクチン接種が検討されることもあります。

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